オンラインサロン「ワークシフト作戦会議」をこの6月から開催して、会員のメンバーの方々がとても素晴らしい作戦をそれぞれ打ち出してきています。
出産のため外資系企業を退職した30代ママは、子育てしながらできる仕事を練り続け、キッズハウス開設を準備中、
また、フードコーディネーター/コンサルタントの会社を起業され新たなビジネス展開計画をする女性社長、
外資系企業を退職されチェロリサイタル活動とゲストハウス経営準備中の女性、
US在住で幼稚園の先生を務めながら、日本へ教育メソッド展開を目指しコンサルタントビジネスを準備する女性
etc
この4ヶ月間のオンラインサロンでそれぞれのキャリアのカスタマイズそしてワークシフトへ向けて驚くほどの展開が進んでいます。
by SERECCオンラインサロン主催者 青木美加子

年齢に合わせたキャリアのカスタマイズ

英タイムズ紙で「世界のトップビジネス思考家15人」の一人として選ばれ、経営組織論の世界的権威者っであるリンダ・グラットン教授が、伝えるキャリアのカスタマイズと組織論は、従来通りの考え・成功から脱出することが未来につながる鍵だと伝えています。

SERECCオンラインサロン「ワークシフト作戦会議」では、リンダ・グラットン教授が提案するキャリアのカスタマイズに必要な4つの鍵をもとに作戦を練り、行動計画そして実行を進めています。

① 従来の組織からの脱出

従来の働き方は、雇用の定着の傾向が強い、しかし、ワークライフバランス確保の困難や、仕事の設計、とくにキャリアのカスタマイズ化の自由度をめぐる課題が浮上しています。
多くの大企業がフレックス制を導入しいますが、ここで言う仕事の設計とは、フレキシブルな働き方のことではなく、定年退職までの段階的な時短勤務や、仕事をシェアする仕組み、通常のキャリアパスから一時的に離れる制度など、さまざまな働き方を工夫するということ。それは従来の組織から離れ自分のキャリアを築くことが求められます。

② 直接的なキャリアパスの否定
 
私がさまざまな機会に指摘しているように、個人のキャリアの選択において、ライフステージがますます重要な要素となっています。
そして、同じライフステージを経験する年齢層の幅はますます広がっています。
20代で親になる人もいれば、40代で子供をもつ決断を下す人もいます。人生が長くなるにつれて、従来の直線的なキャリアパスを否定する人が増えていのです。脇道にそれ、後退して、ときには立ち止まってもいいではないか、そのタイミングや脇道の選択の作戦を練る必要があります。
 
③ 「母親業」ばかりに注目する誤り

物理的に子育てに時間が必要なのは幼児期まで、母親業だけでなく自分の仕事やキャリアを設計することが将来のライフスタイルにつながります。
 
④ 自分の選択肢を知る

誰もがキャリアのカスタマイズ化を実践するという前提で、流動性と透明性を確保する作戦を立て下さい。いつ、どこで、どのように働くかを自分で決めて、自分の人生のリズムに合わせてキャリアを歩むことが今から先のライフスタイルの設計につながります。
それを可能にするために、自分の環境に合わせて仕事の設計を変えられることや、キャリアのカスタマイズ化は母親だけでなくすべての人に認められていることを、適切に伝える必要があります。

何よりも重要なのは、人生とキャリアのそれぞれのステージで、自分にどのような選択肢があるかを知ることです。そうすれば適切な選択を重ねていけるのです。

ワークシフト作戦会議では、従来の思考から脱出して自分の強み、ルーツ、将来のライフスタイル、そして経験から学んだ事を生かし、新たな働き方を生み出しそれに向けてシフト作戦計画を立て実行していきます。

グローバルからみた日本のいろいろな課題を考える

ワークシフトの作戦を練る上で、私達が暮らす社会環境と経済、ビジネス状況を理解することも働いて稼いでいくには重要な事です。
急速なテクノロジーの発展に伴い、私たちの暮らしも仕事も自動化や効率化が進み急激な変化が起きています。その一方、日本だけでなく世界中で社会環境の変化によりいろいろな課題を抱えています。

「グローバルアジェンダ」を議論するスイスの世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)は、2013年の冬の会議で、国の国力評価の研究成果を発表しました。それ以降、政治、経済、環境、技術、人材育成などさまざまな分野でレジリエンスというキーワードが使われるようになりました。ダボス会議の報告書でり取りまとめられた衝撃の図が、こちらです。日本が住みやすい国かと

「未来を変えるプロジェクト」DODA記事からの抜粋

mirai.doda.jp

米国、イギリス、ドイツ、スイスを始めとしたG8、G20の先進国各国は、国際競争力と危機管理力、レジリエンスは正比例しています。国際競争力が高い国であるほどレジリエンスも高く、両方の力をバランス良く備えている評価結果が出ましたが、日本は例外的存在となりました。経済的な競争力に比べレジリエンスに関する国家の能力が著しく劣ってしまっているのです

レジリエンスとは、Resilience=復元力、回復力、弾力という意味を持ち、心理学では「折れない心」という意味で使われます。

ここで示すレジリエンスとは、国、組織、企業、個人など、さまざまな主体が自分たちの設定した目標に向かって進むとき、そこには外的な変化や、想定していなかった事態が発生し、それによって大きなダメージを受けた時、「変化に抵抗し、ダメージを抑え、創造的に飛躍することで、最後は成長につなげられる」力を表しています。

図の中の日本の位置は、経済的競争力は高い位置を示しています。しかし、レジリエンスの位置は低く、つまり「変化に抵抗し、ダメージを抑え、創造的に飛躍することで、最後は成長につなげる」力が課題だという解釈になります。

確かに私たちの身の回りを考えると、経済的競争力を支える要素の一つである人口労働力は、高齢化と少子化、女性就職率低、そして長時間労働やワークバランス確保困難と全体的に余裕と柔軟性がない感があります。
変化し続ける社会に対応していくために、このまま従来の働き方や暮らし方でいいのでしょうか?

以下の3つのデータは、日本の人口推移、就職率、そして女性の仕事に対する理想と現状の調査結果です。

データを見ると、人口の減少化は進む中、現状の経済力を維持するには65歳以上、女性、そして海外からの労働力が必要になっていきます。
しかし、私たち女性に働き続ける理想と現実にはギャップがあります。
多くの女性が、在宅ワークやパートでなく、キャリアを生かしながら働ける職種を求めていることがわかります。しかし、現状それに見合う職種がないのが現状なのでしょう。

SERECCプロジェクトの目指す変化

これら課題の解決を待つのでなく私たち自らの小さな一歩を踏み出せば、課題解消に向けて一人一人がキャリアを生かしかつライフステージに合わせた新しい働き方を見つけ実現する道につながります。
また、これからは多国籍の方々と一緒に仕事する機会が増えてきます。
それには、異文化アジリティースキルを身につけることも重要です。

SERECCオンラインサロンでは、女性のライフステージに合わせた新しい働き方、安心して子供預ける環境作り、そして国際交流を図りグローバル人材を目指してワークシフト作戦会議、そしてプロジェクトを進めていきます。

いろいろな課題は大きく解決するのに時間がかかるかもしれません。
しかし、私たちの一歩ずつが、来年再来年そして5年後には女性として働き続ける環境が広がることを目指しています。
今年6月から既に新たな働き方を目指し頑張って動き出しているメンバーがいます。
あなたの参加をお待ちしております。

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集