David, Don't make "kit bag question" any more.
It causes another questions and requests from others, you are spending almost your time for them.
We have no time until the service launch, which is the most important for our mission.
Please be concentrate it and think strategically how to complete the mission.
(訳)
デイビッド、これ以上「道具バック」のような質問はやめてくれ
その質問が周囲から余計な質問や要求を生む、そして君はそれの対応に追われているばかりじゃないか
我々の真のミッションであるサービス開始まで、私たちにはもう時間がない。
お願いだ、このミッションをどのように達成できるか戦略的に考えて実行することに集中してくれ。

Kit Bag Questionって?

先日、某企業の役員会議に出席した後の出来事です。
空気が緊迫した会議が終わり部屋から出ると、イスラエル人の会長Y氏がイギリス人の社長Davidにかけた言葉でした。
(余談ですが、どこの企業も幹部の会議は、いるだけも本当に気がはります。。)
横で聞いていた私は、「道具バックな質問??どういう意味?聞き間違えかしら?」と、二人の顔色を伺いました。
ほぼ同時にイギリス人のDavid社長もつかさず「what question did you say??」と怪訝そうに会長Y氏に問いかけ直し、私も頷く。

会長Y氏の口角が上がり、

"Lisson, this is Israel's proverb which came from army story"
(いいか聞け、イスラエルの諺だ。ある軍隊の訓練のストーリーからできたものだ)

会長Y氏は肝心な事を人に理解させる時に、必ずこのように切り出します。
"Kit Bag Question" ストーリーとは、イスラエル軍隊のある過酷な訓練の中であった会話から生まれた諺らしい。
シャベル、寝袋、銃、銃弾、ロープ等戦いと避難に必要なものがギッシリ入った20㎏以上の重さの道具バッグを担ぎ全速力で厳しい山道を何十回も登るプログラムがあった。
指導者が幾度もなく怒鳴り声で
"Run faster! Run Run with kit bag! Do Run!"
と叫び、兵士たちは力を振り絞り重いバックを担ぎ走り続ける。
次の日もそして次の日も。
ある朝、その指導者は力尽きた軍人達に、同じように試練を与える

"Run faster than yesterday, Do just Run!"

その時、その言葉を聞き漏らさず一瞬目を輝かせた兵士が数名いた。
「今日は、道具バッグなしで走れる? 」
「いや、いつものように道具バッグを持っての意味かもしれない。」
「でも、指導者は"ただ走れ"と確かに言った」
身一つで走ろうとした兵士たちの中で、一人の兵士が手を挙げ質問してしまった。
" Do we have to run with kit bag?"
(道具バッグを持って走らなければいけませんか?)

指導者は目を光らせ一言
"Good Question, if you ask, of course you have to do it"
(いい質問だな。そう聞くなら、もちろんそうしてくれ)

余計な質問で、全員兵士はその日も20㎏の道具バッグを担いで走る羽目になった。

それから、自分にとって何も利益にならない余計な質問を” kit bag question"というようになったとか。

人を動かす威力を持つイスラエルの諺

会長Y氏の諺のストーリーを聞いた社長Davidは、ハッと気づきいたようでした。
会議後の彼は、真のミッションに向けて社員へ指示のメールを送っていました。

イスラエル王国部はユダヤの地方でありユダヤの諺として多くの名言を生んでいるだけあり、短い言葉で相手に気づきを与え、人を動かす力があり、リーダーシップのコミュニケーションとしても学びことが多々あります。
彼らの諺は、長い長い戦いの歴史を持ち、世界の中で生き延びるために一瞬で判断するための発信力が研ぎすまされた証だと感じました。
現在、短い言葉で発信できるTwitterでリツイートが多くされる言葉や動画は、ハッと気づきがあるからでしょう。
そして、きっと次世代の諺として残っていくのかもしれません。

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集