いろいろな理由で仕事を離れる状況はどの国も同じ

人生の中で、介護・子育てのため、趣味を追求するため、または自分の健康管理上のためと様々な理由で職を離れることがあります。
中断後の仕事復帰は難しいものです。
しかし、2つのことを空白期間でやっておくことで再就職の扉は開きます。

by Carol Cohen, CEO and re-found iRelaunch (再就職アドバイザー)

再就職アドバイザーのCarol Cohenは、TEDスピーチで40〜50代の再就職インターシップをすすています。
2010年頃から大手企業が再就職インターンシッププログラムを導入が盛んになり、ハーバードビジネスレビューに40歳のインターンのすすめが掲載されました。
これにより雇用者側の意識も高まり、最長で25年の空白期間があった女性も仕事に復帰し働いている事例を語っています。

https://www.ted.com/talks/carol_fishman_cohen_how_to_get_back_to_work_after_a_career_break?language=ja#t-718074

米国、充実した再就職インターンシップ制度とそのメリット

USで2010年 目に付くようになったのは 、 インターシップ的な 短期有給の仕事が 職務経験者の再就職の 方法として 使われているケースです。
ゴールドマンサックスや サラ・リーといった企業が 再就職インターンシップ プログラムを開始し、仕事復帰したエンジニアが 通常とは異なる再就職候補者で 軍の新人向けインターンシップ プログラムへ応募して その後 正規採用になる事例や、 また2つの大学が インターシップ・プログラムを 職務経験者向け経営人材 教育プログラムに組み込む例、また、金融最大手5社が 仕事に復帰をする 金融業務経験者向け 再就職インターンシップを導入しています。

既に5年前から導入したインターンシップ制度は、現時点で何百人もの 人たちが参加しているようです。
そして、これらのインターンシップは 有給です。
さらに正規採用になった人たちは 非常に魅力的な給料を得ています。

エンジニアリング業界 最大手7社は 「婦人技術者協会」の働きかけで 再就職エンジニア向けインターンシップ プログラムを試行しているようです。

このインターシップ制度は、企業側にもいい人材確保ができるメリットがあります。
インターンシップをすると 雇用主は 働きぶりを見て 採用を決められるからです。
何度も面接をする 必要がありません。
また雇用主は インターンシップ期間が終了するまで 正規雇用の決定をする 必要がなく、 試用期間があることで 再就職者の雇用に伴うリスクを取り除くことができます。
インターンシップは いい人材へと変わる 優秀な候補者を 惹き付けることがメリットがあります。

空白期間にすべき2つ

1つめは 再就職者の 持つスキルが 時代遅れにならないように、IT/ICTの利用や基本的なオフィスソフトを使いこなせるにすることです。
それは、お金をかけレッスンを受ける必要はなく、日々の暮らしでFacebook, Twitter, Blog, Powerpointなどを使っていることで自ずと時代にあったツールのスキルが身につきます。
2つ目は 自分で何をしたいかを常に考え情報を収集しキャリアについて思い描くことです。
中断していた間に 自分の興味やスキルが 変わっているのか いないのか じっくり見つめ直すようしてくださいと、Carolは語っています。
再就職者には言っています それは雇用主の 仕事ではありません 雇用主に対して自分が 価値を発揮できる場所を 示すことは 再就職者の責任ということですね。

日本にも再就職インターンシップ制度導入の充実を

日本でも徐々に女性向けインターンシップ制度や再就職プログラムが導入されいますが、まだ米国に比べると駆け出しです。
さらに、多くの企業が面接による正社員採用でなく再就職インターンシップ制度を導入し、インターンシップ期間中にいい人材へと変わるチャンスを与えるほしいと思います。
それは、企業にとっても優秀な人材を長期的に確保できる仕組みにつながります。

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集