Trade Skill 女性として働き続けるために必要なスキル

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女性の活躍推進の支援や助成金が行政・民間企業で注目されていますが、実態はどう変化してきているのでしょうか?

行政や企業側が推進している中、女性雇用側の活力向上や就職・復職率に向上に結びついているのでしょうか?

現状に目を向けると、

雇用制度は整っているが社風的に活用できない。
自分のロールモデルになる女性が職場にはいない。
長時間労働であり、プライベートの時間はとれない状況だから働き続けるのは困難。。。

課題は多々あります。

しかし、個人側が受け身だったり、企業側が従来のやり方の見直しをしない限り課題解決へ進みません。

両者が真剣に恊働し課題解決に取り組まなければ、従来と同じキャンペーンで終わってしまいます。

今、女性だけでなく男性も含め誰もが、ワークライフバランスを取る事に試行錯誤し、精神的活力にダメージを受けているケースも少なくありません。
それは、グローバル化とテクノロジーの発達でプライベートでも仕事でも常につながりがいつも「ON」の状態になり消耗していること、そして市場価格競争の加速によって過剰労働を余儀なくされているのが現状です。

このような状況で、行政や企業が女性管理職を!とか保育園増設して復職率を上げるという計画をしてもワークライフバランスが確保できる環境が整っていない荒野に種まきするようなもので、「女性の活躍」という芽を出すのは困難です。
そうなれば、行政や企業は、制度や施設を提供しているのに女性は・・・と言う声もきこえてくるでしょう。

もし、そんな荒野に芽が吹いたとしても過酷な環境中で育つ率は低く、今迄と変わらないのではないでしょうか?

仕事の未来について、ひとつ確かな事があります。
今のプレッシャーを軽減する方向に、抑制と均衡が働く兆しが見えないことです。
つまり、ワークバランスが確保出来ない環境のままでは、女性労働率や少子化率として変化のない数値あるいは数値は低下の傾向が予想さると思います。

では、どうしたら「推進キャンペーン」で終わらせずに女性が変化を起こし10年後にはこれらの数値をあげられるのでしょうか?

女性が女性として仕事のパフォーマンスを発揮し働き続けるためには、女性雇用側と企業が、仕事の働き方についてあらためて考える事を始める必要があると思います。
つまり、仕事の習慣を変える、社会の文化や規範を変えて、一人一人ワークライフバランスが確保できる環境に変えていく事です。

それには、「支援」を受ける女性になるのでなく企業側と「Trade skill = 取引する力」を身につけて、ワークライフバランスを確保できる環境を耕す事ができる女性になる事です。

私達女性が「Trade Skill (取引する力)」で、働き安い環境を作ることから始めれば1年後、2年後と確実に女性の労働率は向上し、それは女性管理職率アップにも出生率アップとして結果につなげられます。

英タイムズ紙で「世界のトップビジネス思想家15人」のひとりとして選ばれ、経営組織論の世界的権威者であるリンダ・グラットン教授が伝える「精神的活力を高めるために企業がやるべき事」を参考に、今私達女性が3つの「Trade skill = 取引する力」を身につけ企業側がやるべき提案をするアクションを取る事を3回に分けて提案していきます。


今回は、Trade Skill 1 です。
Trade skill 1:働き方を変えワークライフバランスを確保する取引をする

仕事とプライベートのサイクルは、ストレスの管理と対策においても大きな役割を担います。このサイクルは、つらくて疲弊させるものにも、前向きな力にもなりうるのです。

プライベートと仕事の適切なバランスを取るために、企業側にこの2つが別々の世界だという概念を捨て密接につながっていて切り離せないものである事、両立が出来てこそ精神的活力は生まれ、生産性の高い仕事が提供できる事を具体的な仕事内容で取引をしていくことが大切です。

具体的にどうしたらいいかというと、
例えば「長時間労働をどうにかしたい!」という課題への取引方法です。

① 決められた労働時間の中の業務範囲の整理と期待されるアプトプットを上司と整理してください。
② もし、その範囲を超えた業務依頼が来た時に「トレードスキル1」を使います。
③ 依頼された業務の緊急度、それを先にする分決められた業務の中でで後回しや他の人にまわすにしていい業務を話し、トレードしてください。

④ 上司がそのトレードを受け入れてくれない場合は、一回はよしとしても次からは対応してもらう要求を出すべきです。

企業としては、業績を上げるためにあれもこれもと仕事を降るのは致し方ないかもしれません。
しかし、雇用側の報酬は、同意した時間内と労働内容で支払われています。
それ以上の依頼は、その都度確認と取引をすることです。

優れた上司なら現場課題に気づき企業幹部へ要求や提案として、現場の状況を伝えマネージメントの改善へ働きかけをしていきます。
その流れができれば、会社は組織力を強化できその結果業績向上や低コスト運営費につながるのです。

それが、本来雇用する側と雇用される側で行なうトレードの基本中の基本です。
企業側との関係は、ビジネスです。
私達女性の人生を面倒見てくれる保障はありません。

私達女性が、プライベートと仕事の前向きなサイクル方法をどうするか、という視点が必要なのです。

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集